準師範
太極拳の練習が終わった後、先生に呼ばれた。「ンっ? 何だろ?」と思いつつ、
他にも3人、手招きされている。よく見ると、年代こそ違うが、全員準師範の生徒だ。
「これからは、後半の通し稽古の時に、準師範の方々に順番に、前に出てやって
もらいたいんですね。皆さん、協力して頂けませんか?」。各自好き勝手に
やってるとはいえ、やはり先生が今までいたポジションに立って、改めて太極拳
の通しをやるというのは、ちょっとなぁといった感じだった。私はまだ、1回も前に
出て、やった事はなかったが、これはかなりキンチョーすると思う(泣)。
先生は、ニッコリ笑いながら、「これから4~5年先の師範試験に向けて、度胸を
つけて下さい」と言う。「自分のペースを守りつつ、教室の全体的な流れを掴む
訓練は、是非しておいた方がいいと思うんですよ。これは普段の生活にも、十分
生かせる事ですから。太極拳で学んだ事は、太極拳で終わらず、多いに活用して
ほしいと思うんですよね」と先生は力説する。そっか、太極拳のステージにおける
新たなスタートなのか? 自分の視野を広げていくと、カラダの動きも、自然に
大きくなっていく。全てシンクロしてるんだよね。先生には、全てを見透かされ
てしまう。ちょっと怖いけど、まイイっか。だって、これが今の自分なんだもん。
カッコつけたって、超バレバレだしな(笑)。♪ん~ 顔晴ってみるよ~ やれるだけ~
♪今日のいいコト♪ 帰りに、先生と2人で話ができた。やっぱ、どうも転機にきてるな。