あなたなら、どっちの「ワンコ」を選びますか?

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黒澤明監督って聞いた事ありますか?

海外ではマカロニ・ウエスタンやアメリカン・
ニューシネマ、アンドレイ・タルコフスキー、

スティーヴン・スピルバーグ、ジョージ・
ルーカス、フランシス・フォード・コッポラ
などの監督に大きな影響を与え、

世界の「クロサワ」とも言われています。

「クロサワ アキラ」という名前は
聞いた事あるけど、映画は見た事がない

という方も多いかもしれませんね。

そんな彼の代表作の一つに「野良犬」
というモノクロ映画があります。
主演は三船敏郎。

というよりは、三船美佳パパの方が
わかりやすいですね。

1949年(昭和24年)に公開された
「野良犬」は、日本映画に刑事ものの

ジャンルが確立された記念すべき作品
といわれているんですね。

物語は終戦後、2人の兵士が命からがら、
日本に引き上げて来ます。

所有物といえば手荷物1つだけ。

その大事な荷物を混んだ電車の中で
盗まれてしまいます。

戦後の混乱期にはよくある話だったのですが、
2人共ショックを隠せず、

我が身を、戦争を、この時代を呪います。

問題は、その後・・・

かたや

「こんな目に遭わせた奴を絶対許さない。
この悲劇を思い知らせてやる」

と考え、犯罪者になります。

そして、もう一方の被害者は、

「こんな目に遭うのは、
自分で最後にしたい。

2度とこんな悲劇が起こらない
世の中にしよう」

と思い、刑事になった三船敏郎。

ピストルを奪われた新米刑事は、
ベテラン刑事と共に、

そのピストルで殺人を続ける犯罪者を
追いつめる過程を克明に描いていて、

戦後の社会の猥雑な風景と灼熱の夏の
陽射しが、エネルギーを感じさせます。

画面がギラギラしていて、
汗が滴り落ちてくる感じ。

クーラーの効いた部屋で観ていても、
超暑苦しい映画なんですよ笑。

この2人の男にとって、
起こった出来事は同じなんですよね。

共に生き延びた復員兵で、
同じ混んだ電車に乗って、

唯一の荷物を盗まれてしまう。

ここからが問題で、
事実の捉え方次第で、

その後の人生が大きく変わってきます。

こういう状況は人生の中で、
しばしば起きますよね。

恋愛や仕事、人間関係など、
人はうまくいかない事で試されたり、

うまくいく事で試されたりします。

そしてうまくいかない時、
いつも2つの道があって、それが

人のせいにするか。

自分が変わるか。

「盗まれた荷物」が運命の
ターニングポイントとなって、

後に犯罪者になった男と
刑事になった男。

あなたなら、どっちの
「ワンコ」になりますか? 

環境は自分の思い通りにならなくても、

その環境をどのように受け止め、

どう行動するかは、

自分の思い通りになりますよね。

決めた事はできています。
できていない事は、

実は決めてないだけなんですね。

どっちの「ワンコ」になるのも、
それを決めるのは自分次第。

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