庚申(かのえさる)日の夜、コワ~い「三尸」が蠢き出す
空庵事務所のあるJR巣鴨駅前を走る大きな道は、
国道17号線で、江戸時代の五街道の一つ、中山道だ。
東海道が日本橋を発ち、海側を通って京都へと向かった
のに対して、中山道は内陸から京都を目指したそうな。
巣鴨地蔵通り商店街の端、信号のある小さな交差点の
右角には、庚申塚がある。正式名称は「巣鴨猿田彦
庚申堂(すがも さるたひこ こうしんどう)」
狛犬の代わりに猿神が左右にいるが、これは明治の初期
に近辺の有志が、千葉県銚子市の猿田神社から猿田彦
大神を分祀してからの事だそうで、祭神の猿田彦大神に
ちなんで、「お猿」を祀っている。
案内板によれば、中山道沿いにある庚申塚は、よしずで
囲んだ「団子茶屋」という有名な茶店のある場所で、
江戸時代から近郷近在に聞こえた名所だった。
江戸と板橋宿との間にあり、行き交う旅人達で賑わって
いたと伝えられている。歴女でもないヲタク未空が
ココロ惹かれたのは、その案内板に書かれた
「三尸(さんし)」
についてだった。
道教には行いの善悪によって、寿命が増減するという
考え方がある。
庚申(かのえさる)の日の夜、人が眠りにつくと、
体内に棲む「三尸(さんし)」と呼ばれる虫が体から
抜け出し、
その人の悪い行いを司命道人(←しめいどうじん?
これがググっても出てこない)に報告し、寿命を
縮めるといわれていた。
大きい過ちには300日、小さい過ちでも3日、命を縮める
とされ、そこで庚申の夜は身を慎んで、徹夜する信仰が
生まれたのだ。
徹夜して起きていれば、三尸が報告に行く事ができない
発想というが、庚申日は洗濯、裁縫、夜業、髪結い、
山や漁に出る事、夫婦の営み等も禁止だったそうな。
庚申日は60日に一度巡ってくるので、年に6~7回、
庚申塔は公認のナイトスポットになるワケだよね。
そもそも人の体に棲みついてる「三尸(さんし)」って、
一体どんな虫よ?とググってみたら、
向かって右から順に
「上尸・中尸・下尸」だって(ノ゜O゜)ノ
http://upload.wikimedia.org/…/commo…/6/69/Taijojo_Sanshi.jpg
上尸(じょうし?)の虫は道士の姿、中尸(ちゅうし?)の
虫は獣の姿、下尸(げし?)の虫は牛の頭に人の足の姿を
しているんだと((((;゚Д゚)))))))
人間が生まれ落ちる時から、体内にいるとされ、大きさは
どれも2寸っていうから、6センチだよ。デカっ(ノ゜O゜)ノ
昔の人が考える虫って、どっからこういう発想が出てくる
のか、ファンキーだよね。創造力豊かで楽しいよね。
ひふみの1月23日、今宵は庚申(かのえさる)日、
くれぐれもお気をつけあそばせ( ̄∀ ̄)ニヤリ
P.S 巣鴨に新しくオープンするラーメン屋のポスター。
彼は店主なんだろうか? このまんまの姿でラーメンを
作るんだろうか? 色んな疑問が湧いてくる。
それにしてもオープンする前から、
インパクトありすぎっしょ(笑)
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