「全てに意味がある」という、スピ的落とし穴
精神世界やスピリチュアル系の本を読むと、
大抵、
「起こる事は必然で、全てに意味がある」
と書かれている。
確かにその通りなのだが、
この「意味がある」の部分に
あまりにこだわったり、
とらわれすぎたりすると、
ネガティブ・スパイラルに
どんどんハマっていく(┬┬_┬┬)
例えば、渋谷の駅前で気分が悪くなり、
やはりここは波動が悪いのか。
想念が歪んでいるのか。
やはり渋谷に来るべきではなかったのか?
など、そこに囚われっぱなしで、
駅前で佇んでいるより、
「あっ、人が多すぎで、
私ってば人疲れしてるのね。
サッサと原宿方面に抜けて、
明治神宮に行こう」
と行動した方が問題が解決する。
いちいち波動や想念がどーのこーのなんて、
考えなくても済む訳だ。
ちなみにこれは、ある女性の実話だ。
国家試験を2年連続で落ちて、
3度目の正直で受けたら、
あと1点足りず結局、不合格だった。
これには何か意味があるのでしょうか?
いいえ、正直ないから。
あと1点取れば、合格できるラインまできた。
だた、それだけの事。
答えはカンタンで、
今年の試験で間違った箇所をよーく見直して、
4度目の試験に向けて、勉強を始めましょう。
そして、来年こそ合格しましょう!
ちなみに、これもある男性の実話だ。
朝、会社に行こうと、家のドアを開けたら、
なぜかそこには、大きな石が置いてあった。
えっ、コレって何?
何でここにあるの?
こんな事、生まれて初めてだから、
何か意味がある?
とガン見したところで、
その大きな石は自ら動いてはくれない。
当然、ジャマな訳だ。
存在の意味を考える前に、忙しい朝なら、
サッサとどかして、会社に行きましょう。
ちなみに、これも実話だ。
根底にある考え方は、どれも
「意味があるのでは?」
とそこで思考停止になって、
先に進めなくなっていた事。
スピ系の弊害とも言える。
物事はシンプル・イズ・ベスト。
というより、ベスト・イズ・シンプルなのだ。
「Why?×100」で答えが出る事なら良いのだが、
「何で?」が繰り返されると、
「これって誰がやったの? 有り得ないでしょ」
的な感じで、自分の意識が外に向かい、
収拾がつかなくなる可能性も出てくる。
ドアの前の大きい石なんかは、その典型だ。
「ったく、何とかしろよっ!」「ざけんな」
「ムカつく」など、その分、
イライラも長続きしてしまう。
これを「何が起こっているか?」を見極め、
次に「何が可能か?」を考えて、
「イマデキ」をやる。
「イマデキ(=今、自分にできる事の略:未空造語)」
つまり、Why?から、
サッサとHow?に切り替えるという事。
このサッサというのがポイントで、
Why?は3秒もあれば、十分だ。
1、2、3、で浮かばなかったら、
How?に切り替えて、Doに移す。
つまり、行動だ。
これは問題全般において、
Why?な出来事を目の前に置くと
ジャマになるので、
ちょっと脇に置く感覚だろうか。
そうすれば、とりあえず先に進める。
思考停止=行動停止=解決不能になる前に、
「自分のコントロールできる事に、
200%集中する!」と、
自分自身にコミットメントする必要があると思う。
なぜかといえば、起こった事は変わらないし、
元に戻せない。そして、
他人はコントロールできないからだ。
「起こる事は必然で、全てに意味がある」
という事に、こだわりすぎない思考グセが
必要なんだと思う。
今わからなくても、
いずれわかる時がくるなら、
それまでのお楽しみというコトで♪
それぐらいの感覚でいると楽チンだ。
「意味づけ」は、自分を悩ませ、
苦しめない程度に、ほどほどに。
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