「女が美しい国は戦争をしない」by メイ牛山
大雪で地上が騒いでいる頃、
快適な地下鉄を乗り継いで、
読書を満喫していた。
その時に読んでいたのが、コレだ!
太平洋戦争中、英語を敵国語と呼んで、
日本語への言い換えが強制された。
美容業界も例外ではなく、
パーマは「電髪(でんぱつ)」と呼ばれた。
「どんな世の中になっても、
女のおしゃれ心がなくなってしまう事はない。
それだけは確かだ。
私の仕事は、
これから日本中の女性をきれいにする事。
女が美しい国は戦争をしない」
これが戦争をくぐり抜けた、
美容家・メイ牛山の強い思いだった。
仕事については厳しかったが、
「すぐやる」「本気でやる」「必ずやる」
この3つができれば良いと言っていたそうで、
本当にその通りだと思う。
「すぐやる」「本気でやる」「必ずやる」
を徹底したら、
いずれできるようになるんだよね、ホント。
そして、「自分を見捨てないこと」
見捨てたくなる時もあるけど、一旦、
見捨てても、また自分で拾ってあげる。
実はこれが一番大事かもしれない。
私もこれを繰り返してきた気がする。
妻であり、母でもあったメイ牛山、
「家ではエプロンかけて、
掃除でもお料理でも何でもできて、
外ではキャデラックが似合うような女
が理想だったのよ」
と言う辺りが、何とも彼女らしく、
ニクい表現だなぁと思う。
そこで、ふと考えた。
私が似合う車って、どんなだろう(笑)?
カウンセリングの時などに、私はよく
「まずは、出す方が先なんです。
出入り口はあっても、
入り出口ってないですよね?」
とお伝えするのだが、
メイ牛山も同じ事を言っていて、
「人間、欲が深いから、
何でもかんでも取り込みたいと思うわね。
それができないと焦ったりして。
そうじゃなくて、『出す』方が大事なのよ。
私はね、50年も前から、ずっと言ってるの。
肌や身体の老廃物と同じように、
心の中にわだかまる余計なものも、
なるべく自分の力で排泄するの。
心がいつもカラッとしている事は、
とても大切なのよ」
心がいつもカラッとしていると、
澄んだ青空のように、遠くまで見渡せる。
「カラっ」は、「空」と同じ言霊で、
空のところに新しいものが入ってくるのだ!
敗戦後、5年目に焼け跡の東京で、
ハリウッド美容室を再開した彼女は、
戦時中の失われた時間を取り戻すように、
精力的に動き回った。
「頭は地球と同じ。
いつもグルグル回しておく事よ。
年を取ったら、特にね。
回す事を忘れないように」
ハイ、動いてる水は腐らないもんね。
願望を叶える人の6つの特徴は、
「望みがハッキリしている人」
「情熱がある人」
「失敗してもめげない人」
「思いついたら、すぐに行動する人」
「不安や心配をワクワクに変える力がある」
「自分に合う願望達成法を知っている」
と読んだ事がある。
この全てにあてはまる彼女(*^ー^)b
生涯現役だった美容家・メイ牛山は、
「感性を育てなさい。美しいものを見なさい。
良い映画を観なさい」
と言い続けた。美しいものを見たり、
良い映画を見るから、感性が育つんだよね。
とにかくパワフルで、何事にもエネルギッシュ。
止まる時は死ぬ時、
の典型的なマグロ人生だ。
読めば読むほど、ご本人が生きている間に
お会いしたかったなと。
大変うれしい事に、私と同じく水瓶座の
メイ牛山の誕生日は、1月25日。
この日は「美容記念日」として制定された。
96歳の天寿を全うした、彼女の座右の銘は、
「女はいつも楽しく、美しく」
2018年は、コレでいく、と決めた。
決めたら、そうなる。
大雪の日に、
激アツなコーフン本をありがとう\(^o^)/