人は悪い事をしながら善い事をし、善い事をしながら悪事をはたらく
日産自動車が国内に6ヶ所ある全ての工場で、
国内向けの車の出荷を停止する事を発表した。
神戸製鋼はアメリカ司法省から、
アメリカの顧客に対して販売した
製品の使用不適合に関する、
書類の提出要求を受けた事を明らかにした。
神戸製鋼の社員向けの掲示板には、
「ボーナス無しとか勘弁してくれ」
「娘がいるんだ」「家のローンがあるんや」
など、阿鼻叫喚が広がっている。
そりゃ怒り炸裂で、
ブチ切れたくもなるわなぁ。うんうん。
でもって、それじゃー、神戸製鋼って、
そんなに悪い事ばーっかしてる会社なの?
ってゆーと、養護施設などへクリスマス
プレゼントを贈呈したり、グラウンドを
開放した「夏まつり」を毎年開催していたり、
春と夏の年2回、河川清掃活動をしていたり
など、地域社会への貢献を長年にわたって、
行っているんだよね。
こういう現実を見聞きする度、
池波正太郎原作の「鬼平犯科帳」を思い出す。
それは火付盗賊改方の長官、長谷川平蔵の
「人間(ひと)とは、妙な生きものよ。
悪い事をしながら善い事をし、
善い事をしながら悪事をはたらく」
これを日々、実感しているからだ。
私の師匠は
「人間は、複雑な多面体。平面でなく、
3次元の立体で捉えよ」
と言っている。善行100%の人も、
悪行100%の人もいないんだよね。
善い事しながら、悪い事もして、
そもそも善行・悪行の定義だって、
人の数だけあるはずだ。
神戸製鋼の不正発覚は、
内部告発者によるもの、
という書き込みがあったが、
社会的には善行だったとしても、
ボーナスが無くなるかもしれない
社員にとっては、
悪行と映るかもしれないよね。
だって、人生設計が大幅に狂うんだから。
ポイントは「視座」なのかな、
ってふと思った。
いずれにしても、
これをきっかけに神戸製鋼から、
神戸成幸になってくれたらいいよね(^-^)