神話

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世界で最初の人間であったヤマとヤミーは、仲の良い夫婦でしたが、

やがて、夫のマヤが死んでしまう事になります。神々は、ヤミーに

ヤマを忘れさせようと慰めますが、「ヤマは、今日死んでしまった」

といつまでも悲しみに泣き続けるばかりです。その当時は、まだ夜と

いうものがなく、ただ昼の時間が続くばかりだったのです。

それを見かねた神々は、「このままではヤミーは、ずっとヤマを忘れる

事がないであろう。ヤミーのために、夜を創ってやる事にしよう」と

相談して、この世界に夜の時間を与える事にしました。

すると、そこで初めて翌日ができる事になり、マミーにとって、ヤマの

死は昨日の事になったのです。そして、そんな昼夜を繰り返すうちに、

ヤミーはやっと、ヤマが死んだ悲しみを忘れる事ができたのです。

だから人は、月日によって、悲しみを忘れる事ができるのだという事です。

/インド・バラモン教の祭典「ブラーフマナ」より

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