見切りって、どこでつけるんだろう?
クライアントの方に「未空さんは今まで、空庵を辞めようと思った事
は一度もなかったんですか?」と聞かれたので、「うーん、辞める
に辞められずというか。結局、辞めてどーすんの?何すんの?
っていう感じだったんですよね」とお答えした。
が、私は何より、美老庵・師匠という超強烈なモデリングがいてくれ
たおかげで、ただひらすら師匠の後を追いかけて来た。それ以外、
全く目に入らなかった。人生の中で一番従順な時だったかも(笑)。
太陽がギラギラ照りつける屋外に、紙を置いても燃えないが、ここ
に虫メガネがあれば、1分もかからずに紙が燃える。この虫メガネ
こそが「一点集中」だ!何にフォーカスするのか?
これがズレると、結果も出なくなる。空庵を立ち上げて10年目で、
何としても目に見える結果を出したい=「巣鴨に事務所を構える」
ここだけに「一点集中」フォーカスしてきたので、ある意味、迷い
ようがなかったし、目移りする事なく、浮気も一切なかった。
それだけに、空庵事務所が持てなかったら、死ぬに死ねないとまで
追い詰められていたのも事実。何とも大げさなと言われるかもしれ
ないが、それが私の正直な気持ちだ。
2000年7月4日に立ち上げた空庵は、「何でもありのココロのお休
み処を、都内に創る」というビジョンのもと、おかげ様で2010年12月
22日、巣鴨に事務所を設立する事ができた。
10年目に何とか間に合って、自分なりの目標達成!心底ホッとした。
師匠は「俺はプロしか興味がない。アマチュアなら、町のカルチャー
センターにでも行って、習えばいいでしょ。何も俺の所に来なくても
いいんじゃない?」と言っていた。
また「俺が20年間培ってきたエッセンスをあなたに伝えてるんだから、
あなたは20年かからないでしょ」と言われた事があり、友人は「普通
さぁ、人生でそんな師匠に滅多に出会えないよ。未空は人に恵まれ
てるんだよ。幸せなんだよ」と言ってくれた。
本当にその通りで、心から有り難いと思う。弟子の準備ができた時に、
目の前に師匠が立っているとよくいわれるが、私も結局、そうだったん
だろうか。未だによくわからない。
ただ、美老庵・師匠という超強烈なモデリングがいなかったら、私は
とーーーーーっくの昔に潰れていて、もちろん巣鴨に空庵事務所
もなかった。出会いが人生を変える!これだけは確かだ(*^ー^)b