呪い
草木も眠る丑三つ時。カーンカーンカーンと木槌の音がこだまする。
本物を見たら、心臓が張り裂けそうなぐらいの恐怖だろう。
人を呪わば穴二つ。今の時代、通販で「呪いセット」がGetできるそうだ。
これを作ってるのは、町工場なんだろうか? 売れるから作る訳でしょ?
毎日、わら人形や金槌を箱詰めにする気分って、どんななんだろう?
もちろん仕事として割り切っているのだろうけど、私には耐えきれない。
以前、見て頂いたFortune Designの先生の話によると、真顔で「主人を
殺してほしいんですけど」という依頼があるそうな。ひえーっ、怖いよー。
20年もの間、一人の人を怨み続けていたという女性に会った事があるが、
顔はドス黒く歪んでいた。片足はびっこを引き、右足と左足の長さが10cm
以上違うそうだ。なぜ、そんな風になってしまったんだろう?
私も生身の人間なので、人を怨むし、羨むし、妬みもする。でも長くは続かない。
マイナスの環境に身を置き続けてると、結局自分がつらくなる。悲しくなる。
決してその状態が、快楽にはつながらないのが、本来の人間の姿なのだ。
ねぇ、呪いって空しいよ。つらいよ。悲しいよ。怖いよ。何も良い事ないよ。
そんな事をしなくても、人間は、必ず明るく生きるようにできている!