人間、江頭2:50
江頭がとある公園でロケをしていると、公園の隣にある病院から
抜け出して来ていた、車椅子の女の子が江頭のロケを見ていた。
ロケが終わり、その車椅子の女の子は、江頭に「つまらねーの」
と呟いた。それを耳にした江頭は当然、「お前、もう一度、言って
みろ」と怒鳴った。
車椅子の女の子「だって、全然面白くないんだもん」と呟いた。
江頭「なら、お前が笑うまで、毎日ここで、ネタを見せてやろうか」
そして断言通り、毎日仕事の合間に、その公園に行っては、
車椅子の女の子にネタを見せ続けたのだ。しかし、車椅子
の女の子を笑わせるどころか、呆れさせていたのは言う
までもない。
1ヶ月が過ぎた時、毎日のように散歩に来ていた車椅子の
女の子が突然、来なくなってしまったのだ。次の日も、女の
子は姿を現さなかった。
そして、1週間が過ぎたある日、女の子がふと現れたのだ。
江頭はすかさず駆け寄り、いつものくだらないネタを見せた
のだ。しかし、いつもは全く笑ってくれない女の子が、初めて
少し笑ってくれた。江頭は調子に乗り、下ネタを連発して
やった。当然、女の子は「それは最低・・・」と一言。
そして日も暮れ、 江頭は「また、明日も来るから、ちゃんと
待ってろよ」 女の子「勝手に来れば!!」次の日、女の子
は公園には訪れなかった。
江頭は頭にきて、隣の病院に行き、車椅子の女の子を探した。
そして、担当の看護婦から、女の子が最近から急に容体が
悪化していて、今朝、他の病院に運ばれ、昏睡状態だという
事を知らされた。そして、看護婦に女の子の日記を渡された。
そこには・・・
「大好きな芸人、江頭」
と書かれていた。
10年後、今でも月に一度はその公園に来ては、花を手向け、
一人でネタを披露するそうだ。俺は江頭ほど、純粋な男を
知らない。
作成:前坂 勇
増上寺から日比谷通り沿いをしばらく歩いているうちに、「そうだ、桜の名所、上野に行こう」と思い立った。まずはその前に、モスで腹ごしらえ。久々に食べたけど、チーズバーガーもポテトもアツアツで美味しかったなぁ。新橋駅から山手線に乗って上野へ。人手も多いかわりに、やはり見ごたえはある。人形供養で有名な重要文化財の「清水観音堂」の枝垂れ桜は、今がピーク。寛永8年に天台宗東叡山(とうえいざん)寛永寺の開山、慈眼大師天海大僧正によって、創建された。天海大僧正は寛永2年に、2代将軍徳川秀忠から寄進されていた上野忍が岡に、平安京と比叡山の関係に倣って、「東叡山寛永寺」を開いた。それは同時に、比叡山が京都御所の鬼門を守護、王城の鎮護を担うと伝えられるのに倣い、江戸城の鬼門の守りをも意味した。そして比叡山や京都の有名寺院になぞらえた堂舎を、次々と建立した中の一つが「清水観音堂」だそうな。道理で舞台があるもんね。やっぱ日本って、いい国だわ(*^ー^)b