多くの日本人が知らない世界最古の木造建築物「法隆寺」の驚くべき事実とは?
ある時、補修をしようとした宮大工の棟梁が、どうやって建てられた
のかを調べました。すると、とんでもない事実が!
なんと、名木を使っていなかったのです!
国宝となるような建物です。当然、名木を集めて建てたのだろうと
思っていたそうです。
しかし、実際は癖のある木ばかり使っていたのだと・・・
木には1本1本、癖があるといいます。普通、癖を嫌うそうです。
だから、癖があっても、無視して扱うか。癖を殺してしまうか。
何しろ癖木というのは、建築材としては適さないものだと。
なぜ法隆寺は、世界最古の木造建築物として、その丈夫さ、
美しさが保たれてきたのか。
法隆寺を建てた昔の棟梁は、木を1本1本買わずに、山を
丸ごと買っていたのです。そして、
山の北の方に生えている木を、北の柱にして
南の方に生えている木を、南の柱にして
東の方に生えている木を、東の柱にして
西の方に生えている木を、西の柱にしている。
つまり、山に似せて造られた建物。
名木を選ぶのではなく、癖があっても、その方角にある丈夫な木を選んだ。
結果、世界最古の木造建築物になっている。
人もきっと同じですね。
百人の人がいれば、百人の癖(個性)があり、
百人の想いがあり、百人の魅力がある。
背が高く、格好良く育った木ばかりがいいのではなく、
みんなそれぞれ、みんな違って、みんな素晴らしい。
あなたには、あなたの光があり、あの人には、あの人の光がある。
一人一人の存在そのものに、意味がある。
そんな人と人が助け合って作っていく社会は、法隆寺のように素晴らしく、
強く美しい社会になるのではないでしょうか。
/携帯メールマガジン「100人の1歩」より抜粋、引用
http://merumo.ne.jp/00551553.html