私が今世で、悔やんでも悔やんでも悔やみ切れない事・後篇
11/9付「私が今世で、悔やんでも悔やんでも悔やみ切れない事・前篇」
http://www.coo-an.com/blog/archives/14221
11/10付「私が今世で、悔やんでも悔やんでも悔やみ切れない事・中篇」
http://www.coo-an.com/blog/archives/14224
まずは順番に読んでね。
まさかほぼ同い年の同志と思っていた彼が、先に逝ってしまうなんて。
正直、100歳以上、生きてる人なんて、今の日本にたーーーくさんいる
じゃん。何でそっちの人じゃなくて、彼が選ばれたの? まだまだやり
たかった事、いっぱいあったはずだよね。神様だって、そんな事とっく
に知ってるでしょ?
お子さんが生まれたばかりで、下のお子さんはほとんど、パパの記憶
がないぐらいだよ。どうしてそんな残酷な事するかな。どんなに私が
わめこうが叫ぼうが、彼には2度と会えない。それが悔しくて辛くて、
悲しくてたまらなかった。
できる事なら、あの講演会の時にまで、時間を戻してほしい。そんな
事できるはずもないのはわかっているけれど、自分の気持ちがどう
にもこうにも収まらない。
誕生の時は、人は泣きながら生まれ、家族や周囲の人は、笑って
迎えてくれた。だから死ぬ時には、逆に自分が大笑いして、周りの
人々に大泣きしてもらえる終わり方をする。彼はまさに、そんな人
だったと思う。しなやかな感性を持ち合わせた、多才で魅力的な
逸材だった。今、思い出しても胸が痛んでくる。
私は彼の大きな写真の前で、手を合わせて固く固く誓った。そう、
2度とこんな辛い思いをしないためにも、貴重な人生を決して後悔
しないためにも。
「会いたい人には会いに行き、まず自分から声をかける」と。
もし今度、天界で彼をチラッとでも見かけたら、すぐに掴まえて(笑)、
「あなたのおかげで、たくさんの素敵な人に会いに行って、うれしい
ご縁が繋がりました。人に恵まれた素晴らしい人生で、心から感謝
しています。ありがとうございました」とお礼を言いたい。
お別れ会で流れたビデオには、彼の笑顔がたくさんあった。私もあんな
風に毎日、笑いながら過ごす、と決めた。S.Tさん、あなたの事は一生、
忘れません。私と出会ってくれて、どうもありがとうございました。
“No Music, No Life”未空の超独断と偏見に満ち満ちた
本日のオススメなう♪
http://www.youtube.com/watch?v=elo63IXDGjM
私がDuke Ellingtonのナンバーの中で、最も好きな曲が
この「Lotus Blossom(蓮の花)」だ。これは「ビリー・ストレ
イホ-ンに捧ぐ」という追悼アルバムの最後に収録されて
いる。レコーディングが終わった後、Dukeが何気にピアノ
を弾き出したので、エンジニアがすぐにテープを回した。
冒頭はミュージシャンのしゃべり声や雑音が入っているが、
だんだん周りが静かに、聴き入っている様子がわかる。
正式なバージョンもあるが、私はこのテイクがBestだ!
実は映画「「フィールド・オブ・ドリームス」にも使われていて、
サックス・バージョンだったが、私には響かなかった。やっぱ、
ファースト・テイクに勝る名演なし。この「Lotus Blossom」
を天国にいるS.Tさんに、私から心をこめて贈りたいと思う。