愛しの王子様 in 池袋駅
以前から巣鴨の事務所に、電子レンジがあったら便利だなぁと思って
いた。池袋に行く用事があり、夕方、家電量販店へ。接客してくれたのは、
中国人女性で「どんな事に使いますか?」「ほとんど暖め用ですね」
「お菓子は作りますか?」「いいえ」「パンの生地を発酵させたり・・・」
「やった事ないです」「ローストビーフを焼くとか」「全くしないです」
「それならこれか、あちらのグレイのタイプの物になりますね」「何が
違うんですか?」「ワット数と色ですね。こちらの方が50W多いです」
「同じメーカーなんですね」「現金でお支払いですか?」「はい」「こちら
はポイントが付きますが、あちらはつかないですね」
電子レンジは毎日、使う物ではないし、じーーーっと見比べた末、
グレイの物にした。「お持ち帰りですか?」「かなり重いですかね?」
「ちょっと持ってみて下さい。全部で13キロぐらいです」
思えばこの時点で、ムリとあきらめて翌日、届けてもらえば良かった
のだ。フツーそーでしょ。だが、突如ドMになった私は、「持って帰り
ますっ」と言い切ってしまった。オイオイ、大丈夫か?
私はなーぜーかー時々、狂ったかの如く、このような超オロカな
行動を取ってしまうのだ(号泣)。さぁ、ここからが大変!
まず池袋駅まで行くのが一苦労。かさ張る・重い・暑いの三重苦。
よっぽどお店まで戻ろうかと思ったが、信号は青になっている。
早く行けと言わんばかりに。
何度も箱を地面に置いては、大きなため息をつき、ようやく信号
を渡り切った。次は下りの階段だ。もういっくら何でも戻れない。
そこのけそこのけ未空サマが通ると言わんばかりに、ヨロヨロ
しながら、ようやく一番近い改札口まで辿り着いた。ふぅぅぅぅぅ~。
汗はナイアガラの滝並みだ。すると、「この改札口には、エスカレ
ーター、エレベーターはありません」という文字がっ! その瞬間、
目まいがしてきた。目の前にそびえる昇り階段に、すっかり放心
状態の私。すると・・・
「俺が持ってってやるよ」
と声がして、あっという間に箱を持ち上げ、階段をズンズン昇って
行くではないか。えっ、あっ、ハイ? す、すみません。あ、あ、
ありがとうございますぅぅぅ。突然の出来事にアタマとカラダが
ついていけず、私は急いで彼の後を追いかけた。
「この電車乗るの?」「はい、乗ります」「相当重いけど、大丈夫?
急いでたの?」「はい、今日中にいるんです(←大ウソです。ごめん
なさい。単なるバホだっただけです)」「急ぎじゃ、しょうがないよね(笑)」
「すみません、ハイ、もう大丈夫です」
彼は奥のドアの脇に箱を置くと、すぐにスマホを取り出して、私に背
を向けてしまった。ネクタイはしていなかったが、ブルーのストライプ
のYシャツを着て、まだ30代前半くらい? 左手の薬指を見る余裕
はなかった(笑)。
会社帰りで疲れているはずなのに・・・うるうるうるうる。お願い、池袋
駅で出会えた優しくてステキな王子様、お顔を見せて。私は彼の背中
に念を送ったが、全く振り向いてくれない。
何かお礼に渡す物はないだろうか。バッグの中をゴソゴソ探したが、
何も見つからない。お願い、お願いだから、王子様、こっち向いてぇぇぇ~。
私はココロの中で何度も叫んだ。そのうち、巣鴨駅に到着。私は彼に
向かって、「本当に本当にありがとうございました! 本当に助かりま
した。ありがとうございます」と声をかけながら、深々と頭を下げると、
ようやくこっちを振り向いてくれて、
「お気をつけて」
とニッコリ笑ってくれた。キャーキャー、ダ、ダメだぁぁぁ~。お目目が
ハートだぁぁぁ~。惚れてまうやないかぁぁぁ~。カッコ良すぎぃぃぃ~。
クラクラクラクラ・・・心臓がバクバクしてきた。
このまま全てを投げ捨てて、彼について行きたい(←いい迷惑だって(笑))
7/8(金)19:15頃、JR池袋駅ふくろう口に一番近い改札口で、重い箱
を持ち上げながら、階段を見事に昇り切って、上野・池袋方面の山手線
に乗って下さった、ブルーのストライプのYシャツを着た30代の男性の方、
本当にありがとうございました。
どうか、このブログを読んで下さいますように・・・
たった10分ぐらいしか、ご一緒できませんでしたが、あなたは間違いなく、
池袋で巡り会った、私の優しくステキな王子様です。このご恩は一生、
忘れません。どうもありがとうございました、チュッ(←いい迷惑Again(笑))
池袋の駅前で、「万能茶」を配っていたので、もらっちゃった。サンシャインのプラネタリウムがぬわ~んと、7/7七夕リニューアル! 「腕枕☆七夕によせて」で書いたプラネタリウムを引き寄せたのさ。フッフッフッ。大コーフンついでに、記念のミニ・クリアファイルまでもらえて、超ラッキー♪ プラネタリウムはあまりの進化に驚いて、気分はキャプテンEO? 完璧エンターテイメントだね。あれじゃー、牧歌的なおじさんの解説員なんて、いらないいらない。時代はホント変わってるね。CGの技術は留まるところを知らず、リピーター確実だな。