Dharma

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「すっかりお返事が遅くなり、失礼致しました。先日、おかげさまをもちま
して、無事にインドから帰国致しました」というMailが1ヶ月ぶりに届いた。

無事に帰国されて何よりだ。成田に飛行機が着陸すると、いつもホッとする。
あぁ、無事に♪ジャペ~ン(Goでーす)に帰って来れたんだなぁと安堵する。

だが、前にインドから帰って来た時、象も牛も犬もリクシャもいない日本
の道路を、どっか味気ないなぁと思った記憶がある(笑)。ネパールの農
村に行った時、物がなくてもシンプルに暮らせるんだぁ、なんて思ったの
も束の間、日本に帰ったらすっかり日常に戻ってしまった。やはり環境が
ものをいうんだと思う。

この方はインドで結婚式を執り行なって来た。ご本人の、ではなく、何組
かの貧しいカップルの、だ。最初にインドに行った時、知人の方の結婚式
に呼ばれ、最初の一組はお金持ちのカップルだった。

高級ホテルや大きな寺院等、様々な会場を借り切って、毎日祭祀が行な
われ、終わればパーティに興じる。これがまるまる1週間続いたそうな。

インドだけではなく、世界中から集まった一族郎党が、豪華ホテルで優雅
な暮らしを楽しんでいたとか。

次に招かれた式は、大学のある町の貧しいカップルで、花婿が晴れの舞台
で履いていた靴が、1000円くらいで買えそうなスニーカーだったのが印象
的だったという。式は青空のもとで執り行われ、僧侶を呼んで儀式を行な
ってもらい、人々に食事を振る舞うため、両親は借金をした。

おそらくこれから、一生かかって返すのだろうという事を聞いたこの方は、
「涙が出そうになりました」という。そんな事がきっかけで、可能な限り、
本当に貧しくて結婚できないでいるカップルの結婚式を出して差し上げ
る事が、この方の「Dharma(本分)」に付け加わった。

うるうるうるうる・・・ それにしても、何て感動的なDharmaなんだろう。

それでは、ここでクエスチョンです。インドで1組の貧しいカップルが
結婚式を上げるのに、日本円でどれくらいの費用がかかるでしょうか?

あっ、そーそー、答えの自信度を示す「ひとしくん人形」もお忘れなく(笑)
20070519
♪インドの代表的な神様達。左から皇子「ガネーシャ神」、父「シヴァ神」、母「女神パールヴァティ」、次皇子「ムルガ神」となる。私が初めてインドに行った時、ガンジス河で誕生日を迎えられたのは、決して偶然ではないだろう。早朝のガンジス河には、死んだ牛がプカプカ浮いて、その死骸を鳥が突ついていた。そんな光景を眺めながら、小舟から供物を捧げ、自分の嫌な部分や嫌いな所を全て流してきた。手を入れれば、生ぬるい水の感触。でも、決して汚いとは感じなかった。思えばあの時から、空庵へと続く大きな流れが始まっていたような気がする。

ナマ拳、その他のスケジュールはこちら

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