自分病
患者名:未空
病名:自分病
この病気の主な症状としては、自分がどれだけ苦しんでいるか、世界一辛いか、
悲しいか、不利な立場か、可哀想か、恵まれていないか、忌わしいかetc.と
いった自分の事しか考えられなくなり、マイナス思考へとひた走る。
どんどん自分の中へ中へ、暗い方へ暗い方へと逃げ込み、なかなか出られ
なくなってしまう。実際には「自分病」という病気は存在しない。多くの子供
達の苦しみを受け止め、深夜にSOS電話を取り続ける夜回り先生こと、水谷
修さんが思いついた病名だ。
私はある苦手な環境で、パニック発作が出ると、心臓の動悸が凄まじくなり、
そこにいられない状態になる。我慢の限界を超えると、落ち着きがなくなり、
ウワーッと叫びながら、その場から逃げ出したくなる。
だが、パニック発作を克服するため、薬物療法以外の治療として瞑想を始め、
様々なスキルを学び、症状はかなり良くなっていった。特に3月は劇的な改
善があり、大喜びをしていた最中、またまた発作が起きてしまった(号泣)。
私なりに必死に努力していたのに・・・ こうなったら最後、私は一気に
ネガティブ・スパイラルにはまり、悲劇のヒロインモードから脱けられな
くなってしまう。頭がその事でいっぱいになり、症状が一番ひどい時は
正直、死を考えた事もある。まさに自分病のピークだ。
リストカットする子供達の中には、自分病の子が多く、私と同様、悲劇の
ヒロインに陥る傾向が強いらしい。共感してあげる事は大切だが、ヒロ
イン達に「よしよし、大変だね。可哀想だね」と声をかけてしまうのは
ダメなんだそうな。
というのも、「やっぱり私は世界一不幸なお子なんだわ」とヒロイン達
のネガティブ思考を肯定、拡大してしまうので、そんな時、水谷先生は
「お前は周りの人達に、優しさを振りまいているか? お母さんのお手
伝いをしたり、困っている友達を助けたり、近所の人に挨拶したりした
事があるか? 人の役に立ちなさい。まずは朝のゴミ出し、お父さん
の靴磨きから始めよう」と言う。
そんな時、ある人から思いもよらぬMailが届いた・・・
♪お花見メンバーの着物大好き&茶道をたしなむK嬢のMyブームは、古い日本のはぎれを使ったアップリケ。「この子達の表情が気に入ったの」と言う。可愛くてオシャレじゃん。デニムのシャツだけに留まらず、様々なアイテムに貼り付けてるんだとか。今度、オリジナル作品見せてね。