お告げ
それまで建設業を営んでいた影山勝夫社長が、「みちのく霊泉やわらぎの湯」を
オープンしたのは1992年1月。成田山新勝寺で恒例の護摩供養の折り、「あなた
の敷地内から、人を助ける貴重な水が湧き出ています」という不動明王のお告げ
があったという。そっか、だからカッコイイ不動明王がいたのか。
護摩供養だお告げだといわれると、かなり宗教じみてはいるが事実は事実なのだ。
その後、実際に確かめてみると、本当に水が湧いていて、しかもその成分は万病
に効果があるというラジウム泉だった。
影山社長夫妻が出張先の青森で交通事故に遭った際、この貴重な水のおかげ
で驚異的に回復したという。難病を抱える多くの人々がその効能を体験し、更に
その4年後、今度は敷地内の岩盤から高濃度のラジウム線が放射されている
事実が判明した。そして、服を着たままで入浴できるラジウム岩盤浴場が完成
したのだ。裏庭には、岩盤工事中に発見された岩石が慈母観音に似ていると
いう事で奉られている。
「やわらぎの湯」のパンフレットには、ラジウム線は生物の細胞を活性化する
働きがあり、生物には不可欠なもの。広辞苑には「悪性腫瘍の組織を破壊する
療法がある」とあるように、神秘的な効能を有している。キュリー夫妻が発見
したといわれ、強い放射能を持つ事から医療や理化学の研究に使われている。
やわらぎの湯利用者からはリューマチ、子宮筋腫、悪性腫瘍、アトピー、花粉症、
痔、痛風などの難病がずいぶん良くなったという声が多数寄せられているという。
私も岩盤浴場付近に張られている手紙や体験談を読んだが、同じ病状の人
にとっては何よりの励ましであり、勇気と元気をもらえるに違いない。顔中アト
ピーだった赤ちゃんが治った写真は感動的だった(泣)。それを見た誰もが
安堵し、ニッコリする。
やはり「人を助ける貴重な水が湧き出ています」というお告げは正しかったのだ。
まさに霊泉と呼ぶにふさわしい。そこで思い出すのが、あの有名な泉だ。
♪岩盤工事中に発見された岩石が、慈母観音に似ているという。白い部分がお顔で、確かに子供を抱いている感じはするが、よくわかんないといえばわかんない。