ネットワークビジネス
全部とは言わないが、Netなどで告知している無料の講演会やセミナーは、
そのほとんどが、何らかのネットワークビジネスと関連していると思って
いいのでは? そう考えるのは私だけだろうか?
会場には、必ずカリスマ的成功者がいて、「数年前は皆さんと同じように、
そちら側に座っていました。そして、このセミナーがきっかけで、僕の人生
は大きく変わりました」と自らの経験談を熱く語る。目の前の成功者の華々
しい活躍に、自分の未来像を重ね、モチベーションが一気に上がっていく。
思えば今から6~7年前、Web Masterに「ネットワークビジネス」という雑誌
をもらった事があった。まず専門雑誌が出るほどビジネス人口が多いのか
という現実と、日本にこんなたくさんの組織があるのかという驚きで、1冊
で2度おいしい・・・ではなく、2度ビックリしたのを覚えている(笑)。
ベストセラー「金持ち父さん 貧乏父さん」でおなじみのロバート・キヨサキ
氏が勧めている某ネットワークビジネスのサイトに、「特集:誰も書かなか
ったネットワークビジネスで成功するための考え方」が載っていた。その
中の「特集5:ほとんどが脱落者? 挫折しないために何をすべきか?」
を引用させて頂く。
“ネットワークビジネスは、ビジネスとして取り組んだ人のほとんどが
辞めていきます。色々な説があり、正確な数字はわかりませんが、
ビジネスとして始めた人の8割から9割は、数年以内にビジネスの
活動から遠ざかってしまうようです。
この現実は、最初に知っておく必要があります。これを知っておくのと、
知らないのとでは、壁に当たった時の自分の感じ方に大きな差が生まれ
てきます。ビジネスを進めていく上で、必ず壁に当たる時があるでしょう。
そして、それが少しの壁でも多くの人は、簡単に辞めてしまうのです。
だから「辞めない」こと、自分で「辞めないと決める」ことが大事なのです”
つまり、「何があってもあきらめない。自分がやると決意したら、絶対に
やり抜く」。これはネットワークビジネスだけに限った事ではないはずだ。
株式会社船井総合研究所の船井幸雄氏は、「21世紀は“クチコミと
自主性の時代”になると思っています」と言っている。私も同感だ。
そして、前出のサイトには経済学者や作家など、様々な人達の含蓄
に富んだ言葉が並び、世相を反映しているように思えた。