続・Memory of 過酷な製造の現場
時間内に納品という命題がある以上、現場は時間厳守なのだ。だから皆
焦る焦る。残業は時給増となるので、会社としては何とか避けたい。だから
早く早くとせかして、不良品が1コ、2コ・・・
気がつけば、これが積もってフジヤマ・・・いや不二家となる。度重なる
食品会社の事件は決して許される問題ではない。だが、現場は予定通り
の個数を納品するため必死であり、毎日が戦いなのだ。
食品の中に人間の指や散弾銃、金属片etc. が入っているなんて信じられ
ないというが、あの戦いを体験したならば十分頷ける。安全より納品第一!
常にギリギリの人数で回しているので、あんな状況でベルトコンベヤーを
いちいち止めてはいられない。納品が遅れれば遅れただけ会社の信用
問題となり、取引停止にもなりかねない。それを何とか避けるため、皆で
一丸となって頑張るのだ。つまり、現場=戦場。これはどこも一緒だろう。
そもそも大量生産には絶対ムリがあるんだよ!
これは声を大にして言いたいね。そういった背景を踏まえた上で、現場
の声、それも実際作業をしている末端の人達の声をもっと反映させなけ
れば、事件・事故は永遠になくならない。キッパリ!
事件は常に現場で起きているのだ!
私がその職場を辞めた後、バイトは朝は9時始まりだったのが、社員と
同じく8時始まりとなった。遠くから通って来ている人もいたので、この
時点で辞めざる得なかった人も少なくなかっただろう。またバイトでも
ボーナス=薄謝があったのだが、もちろんそれも廃止されたに違いない。
結局、そこは閉鎖されてしまった・・・
大量生産の象徴だった建物だけが今も残っている。あの当時の同僚
は今頃、どこで何をしているのだろう。そんな現場を体験できたのは、
自分の貴重な財産だと思っている。
♪ジモティの方お薦めの居酒屋「天力」での夕げ。何を食べても美味しかったが、とにかく絶品だったのが「真鯛の雑炊」。店主の方のご好意により、北陸の日本酒を味わせて頂いた。お酒の全く飲めない私でも美味しいと思ったのが、一番左の「黒龍」。残りの3本は幻のお酒で、どの店でも滅多に置いてないそうな。美味しいお料理&貴重なお酒をどうもありがとうございました!