無能の力
ちょっと前に「老人力」という本が、ベストセラーになりました。
ちょっと見、マイナスイメージにしか、とらえられない老人を、
プラスイメージに転化したものでした。
例えば、「物忘れが激しい」
通常は、マイナスイメージですが、本人はクヨクヨしないし、
些細なことに、とらわれたりしません。
周囲は迷惑でも、本人が自分の「パワー」だと思えばそれでいい。
そうすれば、老人は物忘れの激しさにも、決して落ち込むことなく
胸を張れる。そんな内容でした。
最近では、「鈍感力」なんていうのも、話題になりましたよね。
この発想は、全てに使えるのではないでしょうか?
不眠症で悩む方は、「自分には不眠力がある」
赤面症で悩む方は、「自分には赤面力がある」
いつも貧乏なら「貧乏力」、病気がちなら「病気力」、太りすぎ
なら「肥満力」なんていかがでしょう?
そして、究極は、全くなんの摂り柄も無い方の「無能力」。
「お前、いい加減にしろよ!」と怒る前に、聞いて下さい。
通常、「自分は何の能力もない・・・」と思っている人は、
ただ「無能」という言葉を、受け入れてしまいます。
そこで、「無能力」。
この中身は「無・能力」。能力が無いと思うといじけてしまいます。
そこで、「無能・力」。無能を力と考えます。
この力は、「素直に教えを乞う力」であり、「失敗を許される力」
「助けてもらえる力」でもあります。
「自分には能力が無いからこそ、困った時には、素直に相談して
協力してもらい、助けてもらう事に抵抗がない」
これは、立派な力です。
下手に有能な人間には、プライドが付きまとい、周囲の見る眼も
「あの人は、一人で何でもできてしまう、優秀な人だから、
変な助けは、かえって邪魔になる」
などと見られ、自分自身も、ますます相談や協力の依頼が、
しにくくなってしまいます。
大切なのは、自分の欠点や短所を、逆手に取る発想です。
逆に言えば、あなたが自分の長所と思っているところにこそ、
意外な落とし穴があるかもしれません。
たまには、こんな方法で自分を分析してみると、心に余裕が
持てるのではないでしょうか?
/佐野 隆一(サプリメントアドバイザー)
メルマガ「こころのさぷり。体のサプリ。」より引用
♪じもてぃーで最近お世話になっている某施設には、便器のキモチを「代弁」してくれるスタッフがいるってか。オソマツ(笑)