続・お引き取り下さい

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丸山さんは、意外にもこう言った。

「お引き取り下さい」

お母さんは、予想してなかった言葉に戸惑った。丸山さんは、

「片方は聞こえるんでしょ? 何で『こちらの耳は聞こえるんです』
って言わないの? 『こちらは聞こえない』って言われたら、僕は
何て、返事をすればいいの? 『こちらは聞こえます』って言われたら、
『それは良かったですね。音を聴くのには、片方で十分ですもんね』
って言えるじゃない? そうしたら、みんながもっと明るくなれる
じゃない?」

それまでのお母さんの表情は、いつも暗かった。そしてお母さんは、
もう一度言った。

「こちらの耳は聞こえるんです。丸山先生・・・ こちらの耳は聞こ
えるんです!」

そばにいた娘さんが、うれしそうに叫んだ。

「お母さん、今のお母さん、すっごくステキだよ!」

そこにいるお母さんは、昨日までのお母さんじゃない。明るくて、
生き生きしてて、ステキなお母さんだった。

丸山さんの「お引き取り下さい」の言葉には、「愛」がある、という話だ。

彼は「嫌いなところより、好きなところを見つけよう」「ない事より、
ある事を見つけよう」と言う。まさに義足の島袋勉さんとの共通点だ。

私は幸い両耳が聞こえ、両足も揃っている。これは決して当たり前の
事ではないし、永遠にあると保障されているものでもない。だからこそ、
今あるものに感謝しようと思う。全てに深謝・・・
20070808
♪ある意味「お引き取り下さい」状態(笑)in 高岡。朝市で、おこわ完売だってさ。こーなってると、気になるよね。きっと常連さんがいるんだろうなぁ。

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