イヤシロチ
昨年、お会いした男性のクライアントの方から、未空さんに読んでもらいたいという1冊の本が送られてきた。
魂がこもっているという東山魁夷のポストカードと一緒に・・・ そのタイトルは「イヤシロチ~万物が蘇生
する場所がある(船井幸雄著 評言社刊)」だ。「イヤシロチ」というのは、初めて聞いた言葉だったが、
ほとんどの人や動物、そして植物がそこにいると、気分の良くなる土地、いわゆる癒される土地の事らしい。
その逆の土地は「ケガレチ」。汚れ地と書くのだろう。共に語源は、古代日本人(カタカムナ人)が使って
いた言葉から出てきたと言われているとか。この前書きの部分で、繋がったなぁと思った。実は先週、机の
整理をしていた時、15年以上前に書いたメモが出てきた。それがカタカムナの悟りだった。戦時中、一部の
産業界や軍部から、天才科学者と評価されていた楢崎皐月という人物がいた。その楢崎皐月が戦後、才能
を高く買ってくれていた星製薬社長の星一氏の依頼で、当時の食糧難と将来に備えた農業技術の開発という
名目で、研究を始める事になった。そこで、助手の青年数名と一緒に、六甲山系・金鳥山に入り、60日余り
の穴居生活をしながら研究をしていた頃、穴居の扉をドンドンと叩く者がいた。楢崎皐月が出て行くと、初老
の猟師が鉄砲を持って立っていた。猟師は「山に何しに来た? お前さん達が泉に妙な物を仕掛けるから、
森の動物達が水を飲みに行けなくて、困っておるのじゃ。すぐに除けてやってくれ。あそこは動物達の水飲み
場なんじゃ」と訴えるのだった。それは、楢崎皐月たちが泉に電線を張り巡らせて、水の成分も分析していた
からだった。翌朝、楢崎皐月たちが電線を外すと、その夜に再び、猟師が現れた。「お前さん達は感心な人
達じゃ。穴居しなければ、本当のことはわからんものじゃ。これは、すぐに外してくれたお礼じゃ」と言って、
ウサギを1羽くれたという。そして、その猟師は「儂は平十字という者じゃ。父親はカタカムナ神社の宮司で
あった。これは父祖代々伝わるご神体で、儂達なんかが見たら、眼が潰れると伝え聞いているもので、秘密
にされてきたものなんじゃが・・・」と告げられて、古い巻物を見せられたという。その巻物は、古い和紙に
書かれてあり、円と十の字を基本とした図形を、渦巻き状に配列したもので、暗号のようなものに見えるもの
だった。猟師は「今までにこれを見て、『刀のつばや定紋ではないか?』と言った学者がおったが、そんなもの
ではないのじゃ。このカタカムナの神を伝える家は、平家と食家(中家を入れて、三家という説もある)の2つ
しかない」と語ったという。楢崎皐月は、その巻物に描かれていた図形を見て、満州にいた頃に老子教の道志で
あった蘆有三に聞いた話を思い出した。それは「日本の上古代に、アシア族という種族が存在し、八鏡の文字を
使い、特殊の鉄を作り、様々な生活技法を開発し、高度な文明を持っていて、それが神農氏らによって伝えられ、
支那の文化の元になったものと秘かに伝わっている」というものだった。巻物の図形を見て、楢崎皐月はこれが、
八鏡文字ではないかと直感したのだった。そこで楢崎皐月は、猟師に巻物を写し取ることを申し出た。平十字と
名乗る猟師は、すぐに了解したという。このようにして、楢崎皐月が六甲山中で、平十字と名乗る不思議な猟師に
出会った事で写し取った図象が、カタカムナ文献だとされている。カタカナの元になったのがカタカムナ文献であり、
平十字なる人物が、サンカ(山窩)ではなかったのかとの話もある。楢崎は、老子教の古伝にある不思議な話を聞か
される事になる。その時の話が、カタカムナ文献の発見に繋がるのだった。また楢崎皐月は、重要な発明、発見を
した科学者ではあったが、あまり欲がなかったのか、特許も出さず、著作も概論以外のものは残さなかったようだ。
その楢崎皐月が、平十字から見せられた巻物を写したものを約5年かかって、文字の意味と解読に成功したものが、
カタカムナ文献だという。その研究を勉強する会が、今も続いていて「相似象学会」という勉強会を作り、「相似象」
という会誌に、解読の成果を一部発表している。私はそれを写し取っていたのかもしれない。まさか、こんな形で繋が
ってくるとは?! 「イヤシロチ」をじっくり読んでみる事にしよう。Hさん&Kさん、どうもありがとうございます!
カタカムナ文字に興味のある方は、↓左部分のコンテンツ「第4章:カタカムナ 図4-1/図4-3」をクリックしてみてね
http://www.h3.dion.ne.jp/~k-kagaku/index.htm
♪今日の友人手作りのケーキ もらったその日に食べるのが礼儀ってモンよねと言いつつ、1コ食べたら止まらず。結局、真夜中に全部たいらげてもーた(笑)